納骨堂の費用相場―条件による価格の違い

前回、納骨堂の選び方チェックポイントを7つに分けてご紹介しました。
なかでも現実的に重要なポイントとなってくるのが価格。
その相場はさまざまな条件によって前後してきますので、一概に安ければ良いとも言い切れません。

大切な人が眠る場所を決める一生のうちに一度あるかないかの大きな買い物ですので、
条件による相場の違いをよくチェックしてから選びたいですね。

今回は、納骨堂の価格の相場や違いについてご紹介します。

 

納骨堂の価格・費用相場

 

納骨堂は一般的なお墓より安い

納骨堂は、ロッカータイプや仏壇タイプなどの屋内施設であることが一般的です。
そのためほとんどの場合、通常のお墓のように墓石や土地を必要としないので、
一般的なお墓に比べて納骨堂のほうが安価な相場となります。

東京近郊の大まかな相場は以下の通りです。

  • 一般的なお墓:100万円〜300万円
  • 墓石の種類やお墓の土地の広さ・向き、施設・設備の条件などによって変わってきます。
    100万円をきる安価なお墓もありますし、300万円くらいの高級なお墓もあります。

  • 納骨堂:お一人様を収蔵するタイプで50万円前後
  • 納骨堂の選び方チェックポイントの中でもご紹介しましたが、
    納骨堂には、お一人様のみ収蔵可能なタイプやご夫婦用、
    3人以上のご家族が収蔵可能なタイプなどさまざまな種類があります。
    一般的には収蔵可能なご遺骨の数が多いほど価格は高くなります。

    また、通常のお墓同様に設備や条件が充実している納骨堂には、
    100万円を超えるような高級なものもあります。

 

条件による納骨堂の価格相場の違い

では、納骨堂の価格の違いにはどんな条件があるのか、詳しく見ていきましょう。

 

①公営と民営の納骨堂

一般的なお墓に都営・市営などの公営のお墓があるように、納骨堂にも公営のものがあります。

一般的に公営の納骨堂のほうが安く利用できますが、申し込みをするには自治体ごとに条件があったり、
申込者が募集定員をオーバーした場合は抽選となりますので、
申し込みをしたからといって必ず利用できるわけではありません。

公営の納骨堂を検討すると同時に、民営の納骨堂も調べておくと安心です。

 

②収蔵可能なご遺骨の数

先にも触れましたが、収蔵可能なご遺骨の数によって価格が変わってきます。

納骨堂にもよりますが、お一人様用のタイプを基準に、
ご夫婦用(二人用)のタイプでは1.2倍程度、
ご家族用(三人以上)のタイプで1.5〜2倍程度の価格差が出てくるようです。

 

③収蔵期間

納骨堂に収める=“永代供養墓”に収めると考えられる方が多いでしょう。
実際に、永代供養される納骨堂がほとんどです。
ですが、“永代供養される”=最初に収めたお部屋(ロッカーや仏壇)に
ずっと個別に収められるわけではありません。

多くの場合、一定期間(三十三回忌など)個別のお部屋に収められた後、
納骨堂を管理している霊園やお寺の合祀墓に移されます。

合祀墓に移される際は、個別のお部屋で骨壷や専用のお骨袋に収められていたご遺骨がそこから出され、
他の方と区別なく埋葬されることになります。

中には、年間管理費を払い続ければ永代に渡って個別のお部屋を利用し続けられる納骨堂や、
最初に価格の高いプランを選択すれば、お墓の後継者がいる限り個別のお部屋を利用できる納骨堂などもあるようです。

「高いプラン」の一例としては、お墓の後継者がいる限り親族も入ることができ、
基本利用料が150万円程度といった具合です。
ただし、年間管理費を払う方がいなくなれば、または、お墓の後継者がいなくなれば、
合祀墓に移されることになります。

!個別収蔵期間の短いリーズナブルな納骨堂も

多くの納骨堂で、三十三回忌までの間、個別のお部屋に収蔵されるプランが用意されています。
最初に示した納骨堂の価格相場50万円前後も、この収蔵期間が基本になっています。

しかしなかには、
お墓を建てる予定があるので、そこまでの期間を納骨堂に収蔵しなくてもよいという方や、
個別収蔵にこだわらないので、できるだけ費用を安く抑えたいという方もいらっしゃるでしょう。

そんな方におすすめなのが、最初の基本料金を支払った後、1年ごとに更新できる納骨堂です。
具体的なプラン例は以下のようなものです。

<基本料金180,000円>
春彼岸前後まで骨壷のまま個別安置されます。
その後、個別安置を延長する場合、1年ごとに年間10,000円の延長料金を支払うタイプ。

基本料金18万円の納骨堂はこちら▶

この料金タイプの納骨堂で三十三回忌まで個別安置した場合の総額費用は、
やはり納骨堂の価格相場の50万円程度になります。
個別に収蔵する期間を決めかねている方や、いつかはお墓を建てようとされる方には、
個別収蔵期間を途中で調整できるプランが便利ですね。

 

④設備

納骨堂には、ロッカータイプのものや仏壇タイプのもの、
最新の機械式のタイプのものまでさまざまなタイプがあります。

なかには、カードをかざすだけで参拝スペースにご家族のご遺骨を呼び出すことのできる
設備を備えた納骨堂まで誕生しています。

そういった最新の設備を備えた納骨堂の場合、80万円〜くらいと相場より高くなるようです。

また納骨堂は、共同の参拝スペースでお墓参りをするところが多いですが、個別の参拝スペースが設けられていたり、
予約すれば専用の参拝ルームを個別に利用できるサービスがあるところもあります。
そういった設備やサービスがある納骨堂は、その分価格に反映されることもあります。

 

⑤法要の有無・充実

大切なご家族が眠る場所ですから、年忌法要や、お彼岸、合祀墓に移された後の合同の法要など、
法要が充実している納骨堂を選びたいものですね。

価格が相場よりも目立って安い納骨堂では、こうした法要が充実していないところもありますので、
価格の数字だけでなく、納骨後のサービスにどのようなものがあるのかをしっかり調べることが大切です。

 

⑥アクセスの良さ

多くの納骨堂が、一般的な墓地・霊園よりもアクセスしやすいところに立地しています。
その中でも特に、「駅徒歩◯分」といった好立地の納骨堂は、
そうでない納骨堂に比べて価格相場が高いことが多いようです。

ご年配の方や、お墓参りに頻繁に行きたいと考えていらっしゃる方は、
少し費用がかさんでもアクセスの良さも考慮して選ばれることをおすすめします。

 
 

納骨堂の価格の違いや相場を、6つの条件に分けて見てきました。
他のかたちのお墓ではなく、納骨堂というかたちを選ばれる方には、
価格の安さを理由にされる方が多くいらっしゃると思います。

大切な方が眠る場所、大切な方を偲びに行く場所ですので、
条件と価格の両方に納得がいくよう6つの条件を参考にしっかりと調べてみてください。