公営の納骨堂ってどんなもの?
納骨堂には、都道府県や各自治体が運営している公営の納骨堂、
民間の業者が運営している民営の納骨堂、
寺院が管理・運営している納骨堂の3つがあります。
なかでも、公営の納骨堂は費用が安いとよく聞きますね。
価格・費用は納骨堂を選ぶうえで大きな条件になりますが、
公営の納骨堂には他にどのような特徴があるのでしょうか。
今回は公営の納骨堂について詳しく見ていきましょう。
民営と公営の納骨堂、それぞれの特徴
まず、民営と公営の納骨堂にはそれぞれどのような特徴があるのか大きくご紹介します。
民営納骨堂
民営の納骨堂は、宗教法人や財団法人などが管理・運営している納骨堂を民間業者が販売・運営しているものです。
- どなたでも利用できます
- アクセスの良い好立地
- 選択肢が多い
- 収蔵期間を調整できる
宗教・宗派はほとんどの場合不問で、申し込みに関しても特に厳しい条件があるわけでもありません。
都内近郊ですと、駅から歩いて行ける場所や、バスを利用できる場所など、
アクセスの良い場所に立地している納骨堂が多いようです。
インターネットのお墓や納骨堂のポータルサイトで検索すると各地域にたくさんの納骨堂が出てきますが、そのほとんどが、民営のものと寺院が管理するものです。
その中から、ご自分がお墓参りに行きやすい場所にある納骨堂や、予算に合うところ、
希望する設備やサービスが整っているところを条件に探すことができます。
これから何十年も故人を偲びに出向く場所ですから、こだわって選びたいですよね。
・駅から歩いて行けるところが良い、
・個別の参拝スペースがあるところが良い、
・最新の機械式の設備があるところが良い・・・
など、希望条件に合わせて選べるのも、民営の納骨堂の魅力です。
納骨堂では、一定期間個別のお部屋に収蔵された後、その期間を過ぎると合祀墓に移されます。
多くの納骨堂で三十三回忌をひとつの区切りとして、33年プランの料金が定められていますが、
中には最初のお彼岸後1年ごとに更新できる納骨堂もあります。
(例)春彼岸前後まで骨壷のまま個別安置され、その後個別安置を延長する場合に、
1年ごとに年間10,000円の延長料金を支払うタイプ。
基本料金18万円の納骨堂はこちら▶
近いうちにお墓を建てる予定のある方や、お墓の引っ越しを考えている方には便利なプランです。
また、個別安置にこだわらない方には、費用をとても安く抑えられるのでおすすめです。
公営納骨堂
公営の納骨堂は、都道府県や市区町村が運営している納骨堂です。
- 価格・費用が安い
- 申し込み条件が決まっている
- 申し込み期間が決まっている
- 抽選に当たらないと利用できない
冒頭でも触れましたが、公営の納骨堂の一番の特徴、魅力は、なんといっても費用の安さです。
都立の多磨霊園内の納骨堂施設「みたま堂」では、収蔵期間30年契約で使用料258,000円〜(管理料別途)となっています。(平成27年度申込要項より)
民営の納骨堂の価格相場が、(三十三回忌までの個別収蔵を基本として)50万円前後ですので、
半額程度で利用できるということになりますね。
この価格の安さからとても人気がありますが、そのためにすべての人が利用できるわけではありません。
価格が安く人気が高いため、募集に対して申し込みが多くなるようです。
また、都道府県や市区町村が運営しているため、その地域に住んでいる方に限って利用できるサービスとなっています。
申し込みの条件は各自治体によって変わってきますが、多くの場合、次のような条件が定められています。
(例)
・申込者の住民登録が当該の自治体の管轄内にある
・手元にすでに遺骨がある
・◯◯市に継続して◯年以上居住している
・申込者は亡くなった方の親族である
手元にある遺骨に関しても、「まだ一度も埋蔵(葬)・収蔵したことのないお骨をお持ちの方」という条件があります。
東京の場合、都立霊園の一時収蔵施設に預けている方に関しては、この条件を満たすようです。
公営の納骨堂は、民営の納骨堂のように、いいところがみつかったらすぐに申し込むということができません。
「平成◯年度募集の申込期間は◯月◯日〜◯月◯日まで」、といったように申込期間が決められています。
また、募集もいつも出ているわけではありませんので、納骨堂を利用したいときにちょうど良く申し込むことができるわけではありません。
公営の納骨堂は人気が高いため、募集定員よりも申込者が多い場合は抽選が行われます。
この場合、抽選に当たらないと納骨堂を利用することができません。
運次第ということですので、納骨時期をある程度決めている方は、
並行して民営の納骨堂も探しておくことをおすすめします。
公営の納骨堂はどうやって探す?
インターネットの墓地・霊園サイトに掲載されている公営の納骨堂もありますが、
あまり数が多くありません。
まずは、ご自分が住んでいる自治体のホームページを見てみるとよいでしょう。
納骨堂を運営している自治体であれば、霊園や納骨堂に関する情報が載っているかもしれません。
しかし、多くの自治体のサイトで「納骨」でサイト内検索をしても、
欲しい情報が出てきませんでしたので、電話で問い合わせてみるのが手っ取り早いかもしれません。